今井 千尋:元国際平和協力研究員の紹介

今井 千尋(いまい ちひろ:平成17年度採用)

  1. プロフィール
     国際平和協力の仕事に就いて14年が経ちます。これまで国際NGO、民間財団、ODA実施機関、政府機関、大学において、事業の計画・実施・モニタリング・評価を行ってきました。2003年~2005年は、アフガニスタンで日本政府と国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)が主導した、武装解除・動員解除・社会再統合(DDR)プログラムに携わりました。

  2. 事務局での活動
     「地方復興チーム(Provincial Reconstruction Team:PRT)の派遣と支援に関する教訓と課題」を調査しました。その一環で、米・中央軍司令部、国防総省、国務省、国際開発庁での聞き取り調査の実施、デンマーク陸軍兵站学校のCIMIC研修参加など、大変貴重な経験をさせて頂きました。国内では、学識者・実務家有志と「民軍連携研究会」を結成したり、外部委託調査に参加したり、早稲田大学「奥・井之上イラク子ども基金」連携講座をはじめ、幾つかの大学でゲスト講師をするなど、外部有識者や事務局職員の方々から助言を頂きながら、研究員としての活動を方向づけていきました。その成果は、以下の文献に反映されています。
    『平和構築の概念整理とアフガニスタンの事例研究』 (国際協力銀行 開発政策・事業支援調査、2006年1月)
    『地方復興チーム(PRT)の国別比較』 (外務省 委託調査、2007年3月)
    『ガバナンスの視点から見るPRTの課題:現地リーダーシップと如何に連動するか』(ISA年次総会、2008年3月)
    『国家建設と民軍関係-破綻国家再建の理論と実践をつなぐ』 (国際書院、2008年5月)

  3. 研究員退職後の就職先、活動内容
     東京外国語大学 大学院地域文化研究科において、平和構築・紛争予防分野の事業を運営監理しています。アフガニスタン、インドネシア、カンボジア、スリランカ、日本の大学の教員や学生と協力して、オンライン授業の配信、共同研究の実施、基礎文献データベースの構築を進めています。詳しくはホームページをごらん下さい。
    http://www.tufs.ac.jp/common/pg/pcs/globalcampus/index.php別ウインドウで開きます
    PCSグローバル・キャンパス・プログラム)第1期国際活動幹部課程教育での講義風景(2007年9月、陸上自衛隊・駒門駐屯地にて)

    国際活動教育隊での講義(2007年9月、駒門)

  4. 後輩へのメッセージ
     さまざまなアクターが異なるマンデートのもとに活動するのが、国際平和協力分野です。紛争経験国に赴く文民には、国際社会の各アクターの資源と、現地の人々の知性や技術とを有機的に結びつける知恵を持つことが求められていると思います。内閣府・国際平和協力本部での勤務は、日本政府の国際平和協力政策に親しみ、当該分野の第一線で活躍する学識者や実務家の方々と協働しながら、自らの知識と経験を深める上で最適の機会といえるでしょう。
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